陽気なギャングが地球を回す
<監督>前田哲<出演>大沢たかお/鈴木京香/佐藤浩一/松田翔太<原作>伊坂幸太郎
休むことにした木曜日。
観たかったジョニー・デップの「リバティーン」はレイトショーオンリーだったので、散々迷った挙句、「陽気なギャングが地球を回す」を観て来た。
映画館に着くまで、これと「かもめ食堂」の間で迷ったけど、なんとなくこっちに。
これが意外と面白かった。
人のウソがわかってしまう公務員、成瀬。
正確な体内時計を持っている、シングルマザーで自動車学校教官の雪子。
演説の達人。ロマンを追い求める喫茶店店主、饗野。
動物を愛するスリの天才。大学生の久遠。
この4人が銀行強盗に遭遇したことから、
「俺たちならもっと上手くやれる。」
と、チームを組んで銀行強盗を始める。
雪子の運転で銀行に乗り付け、饗野の演説の間、久遠がスリとった鍵の確認を成瀬が店長から聞き出し、金を奪って逃走する。
ド派手なスーツや黒のシックなスーツで、軽やかに犯行を行う彼ら。
悪いコトしてるのに、カッコイイ。
ストーリーも良く出来てたけど、(ロック・ストック・トゥ・スモーキング・バレルズみたいだった)しょっぱなのタイトルの見せ方や、もろCGのカーアクションで最初からノックアウトされてしまいました。
おまけに主演の4にんのカッコ良さに加えて、傍役で出ている人が豪華。
大杉連や篠井英介、松尾スズキ、古田新太などなど、個性的な俳優さんがいっぱい。
楽しい!だけの娯楽映画をぜいたくに作ってました。
原作者の伊坂幸太郎さんは知らなかったけど、ナツが
「すごく売れてるんだよ」
と教えてくれた。
家に帰ってネットで調べたら、友人が貸してくれた「重力ピエロ」の作者でした。
彼女の大絶賛ほどワタシははまれなかったけど、伏線を引いて丁寧に作ってる作品だった。
悲しいお話だったから嫌いだったのよね。
音楽も面白かった。
エンディングで流れる曲が、和田アキコとscoop on somebadyのデュエットだった。
よかった。
最後の最後まで落ちがあって、楽しんで作ってる映画だなぁというのが、ひしひしと伝わって来た。
観客は少なかったけど、会場が明るくなるまで一人も席を立たなかった映画は初めて。
by liddell423 | 2006-05-25 23:50 | movies