対話篇/金城一紀

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対話によって語られる三つの物語り。

どれも人が死んじゃう話で、悲しい。
最後の話は涙が止まらなかった。

「恋愛小説」は死に神と呼ばれ、両親を始めとして、親しくなった人がみんな死んでしまう、大学の同級生の告白。
飯嶋怜さんといっしょ?
「永遠の円環」は、末期癌の主人公が友人に頼み事をする。
「死ぬ前に殺したいヤツがいる。手伝ってくれないか。」
親しくもなかったその友人は、実は殺し屋だったりする。
主人公が好きだった人が彩子さん。
殺したいのは谷村教授。
「SPEED」とリンクしてる。
「花」は、頭に動脈瘤が見つかり、手術にも踏み切れない男。
彼が引き受けたアルバイトは、ひたすら国道を走る、老弁護士との鹿児島までのドライブ。
彼と彼が25年前に別れた妻の遺品を引き取りに行く。
今も愛しているのに顔も思い出せない妻。
彼女との思い出を語ることで、少しずつ記憶がよみがえる。

「対話」することで、癒されていくっていうか救われていくっていうか・・・。
良いカウンセリングってこんな感じ。

物語のリズムや構成が巧いなぁ。
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by liddell423 | 2010-11-26 08:32