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さよなら ドビュッシー

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監督:利重 剛
原作:中山七里
出演:橋本愛、清塚信也、ミッキー・カーチス、熊谷真実、吉沢悠

作品名を聞いただけで頭の中に音楽が流れ出すーほどの音楽の素養はないので、こういう小説の映像化はすごく嬉しい。
キャストが思ってたのと違うとかはあるかもだけど、この映画は良かった。
設定やエピソードが原作と違うところもあったけど、それもしょうがないかなと。

「月の光」って、コンクールで弾くような曲じゃないんだ。
でも、この曲一番好き。

この本は、音楽なのにどこかスポコンものっぽくて、淡い恋とかもあって、お相手は王子様のような人で、でも闇を抱えてるっていう。
おまけにラストにどんでん返しがあって、それを知った上でもう一度読み返したくなる、不思議なミステリー。
積ん読本を抱えていて、再読がままならなかったから、映画はそういう視点で楽しめて良かった。
そうすると、最初っからすごく切ない。

些細な誤解が事件を生む。
人って哀しい。

映画の中で清塚ピアノを堪能したけど、やっぱり生の「月の光」が聴きたいなぁ。
岬洋介の清塚くんは、まんま清塚くんでした。
特にピアノを教えるシーン。
あれ、ほとんどアドリブじゃないかなぁ。

思い出した。
音楽があまりに素晴らしくて、終わった後、しばらく他の音を耳に入れたくないと思ったんだ。

光がはじけるような「アラベスク」もパーカッションでアレンジされた「熊蜂の飛行」もすごく良かった。


# by liddell423 | 2013-05-02 18:23 | movies

図書館戦争 実写版

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監督:佐藤信介
原作:有川浩
出演:岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、西田尚美、橋本じゅん、栗山千明、石坂浩二

「図書館戦争ってこんな小説やった?」
って言うくらい、カッコいいアクション映画でした。
岡田くんはSPのとき並みのかっこよさ。
ふたりの身長差や身体能力からいって、このふたりが一番はまるキャスティングなんでしょうね。
榮倉奈々は好きじゃないけど、訓練のトコとかすごく頑張ってたし。
圭ちゃんもちょっとイメージとは違うけど良かったし、福士くんスタイル抜群だったし。
玄田隊長は違うかなぁ。

犯罪が本やゲームのせいだと言われる現在、それに異を唱えるこの本はすごく好きでした。
でも、実写で、戦闘があって人が死んでいくのを見ると
「なんだかなぁ」
という気持ちになります。
岡田くんの(堂上教官の)
「俺たちは戦うために戦うんじゃない。守るために戦うんだ!」
って言葉も
「じゃあ、本を守るために人を殺しても良いの?」
って思ってしまう。
折しも憲法九条を改訂しようとしている人たちがいて、良いように利用されるんじゃないかと。
カッコいいだけじゃない、実際に兵器を手にするってことは、人を殺すことだし殺されることだって、そういうリアルを感じてくれるなら良いけど。
佐藤信介監督は「GANTZ」のときもそう思ったんですよね。
「異星人なら殺して良いの?」
って。
原作ってこんなに戦闘シーンがあったかなぁ。

北九州中央図書館や美術館でロケがあったのは知ってたけど、自分が知ってる近くの場所がたくさん映るとうれしいですね。

故児玉清さんがちょっとだけ出演されていて、ワタシも稲嶺長官は児玉さんのイメージだったのでそれもうれしかったです。

# by liddell423 | 2013-05-02 17:51 | movies

ツナグ

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監督:平川雄一朗
出演:松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、別所哲也、本上まなみ、浅田美代子、八千草薫、仲代達矢

「桐島〜」と同時上映。
愛と感動ものは苦手だし、泣かせる映画は嫌いだし。
観るつもりはなかった映画なんだけど・・・。

最初の方から泣いていて、途中しゃくり上げちゃって、終わった後、泣き過ぎで頭痛かった。
でも、良い映画だった。
歩美くん、なんて良い子なの!

「ツナグ」というのは、歩美の家に代々伝わる不思議な力。
「死者」を呼び出し「生者」との再会を仲介する。
今はまだ祖母の代理で、両者を引き合わせるだけだけど、いずれ祖母から力を引き継ぐことになる。
初めは「ツナグ」ことにいろいろな疑問を持っていた歩美だが、思いは次第に変わっていく。


歩美が映画の中で「ツナグ」のは、「土地の権利書の場所を知るため母親に会いたい」男性。
親友を事故で失った同級生。
失踪した恋人を待ち続けるサラリーマン。
そして、歩美自身も、仲の良かった両親がなぜ自分を子のして無理心中したのか、その真相を知りたいと思っている。
「ツナグ」の仕事をしているうちに、歩美は自分なりの真相を見つけていく。
それを祖母に話すシーンがすごく好きだった。
歩美くんは両親に愛されて、おばあちゃんにも愛されて、大切に育てられたんだろうなぁって思う。

ふたりの暮らすお家も、シックで上品な服装も素敵。

あんなおばあちゃんになりたいなぁ。

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# by liddell423 | 2013-03-31 23:07 | movies

桐島、部活やめるってよ

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監督:吉田大八
出演:神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、東出昌大、山本美月、松岡茉優、清水くるみ、落合モトキ、浅香航大、太賀、鈴木伸之

小説の衝撃が大きかったし、映画は評価が高くて期待しすぎたのかも。
小説の方が良かった。

特に女の子は、映像の方がリアルなんだろうけど、「上」の子は嫌な感じだし「下」の子は魅力的じゃないし・・・。


小説を読んでない人は面白かったのかなぁ。

# by liddell423 | 2013-03-27 23:22 | movies

横道世之介

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監督:沖田修一
出演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、きたろう、余貴美子
原作:吉田修一

吉田修一さんの本はあまり好きじゃなくて、高良健吾にもそれほど惹かれない。
沖田修一監督の映画も興味はあるものの観てなかった。

初めの方に江口のりこと柄本祐が出て来た時点で
「おっしゃー!」
ってテンションは上がっていたんだけど、伊藤歩や綾野剛の役柄も好きで、観に行って良かった。

長崎からやって来て法政大学に入学した横道世之介は、空気読まないけどいいヤツでそのフツウさが人を笑顔にさせるっていう・・・。
彼と彼の周りの、過去と現在。

繋ぎ方が上手いんだと思う。
何があるわけでもないのに退屈させないし、現在の状況へのヒントが過去に隠されてたりして、上手いなあと思った。
終わり方はすごく好き。
「ああ、こういう終わり方するんだぁ」
って思ったところで、真っ暗になってアジカンの「今を生きて」が始まる。
ドラムで始まるこの曲がポップでいい感じなんだわ。
アジカン巧いわ。

先日観た「すーちゃん〜」のときの井浦新は、優しくてひどい男だったけど、この映画では、ちょっとの出演がものすごくカッコいい。(ビジュアル的に)

しんみりするお話なんだけど、くすくす笑ったり大笑いしたりできる映画。
思いっきり笑えるから「昭和館」でも良いのかも。

# by liddell423 | 2013-03-06 22:17 | movies