<   2012年 02月 ( 6 )   > この月の画像一覧

ジェノサイド/高野和明

f0089775_21212739.jpg本屋さんで平積み。
今話題のエンターテイメント小説。
SFかな?

久しぶりにすごく面白くて、最後は一気に夜中までかかって読んだ。

物語はホワイトハウスから始まる。
大統領への日報の中の「コンゴで新種の生物発見」の知らせ。
そして、コンゴでの寄せ集めの傭兵たちによるピグミー族殲滅「ガーディアン作戦」が発動される。
ポルトガルの病院では、八歳の子供が「肺胞上皮細胞硬化症」という遺伝病の末期の状態を迎えようとしている。
日本では、突然の父の死によって特効薬の研究を引き継いだ大学院生の日常が危険な日々に変わる。


読んでいて、吉田秋生の「夜叉」を思い出した。
傭兵と天才が出てくる辺り。
あれが好きな人ならきっと好きだと思う。

ハリウッド映画のようなスケール。
でも、作者が日本人だから日本人がきちんと描かれてて、日本の学生が必死で頑張ってるのがうれしい。


「ジェノサイド」は大量虐殺のこと。
この小説の中でも新種の生命を抹消するためにひとつの部族を消そうとするんだけど、アフリカでの現実や過去の日本の過ちやホロコーストや、いくつもの「ジェノサイド」を再認識することになる。
人類がホモサピエンスへと移行したことも「ジェノサイド」の結果なのかもと。
人間、は同じ種を些細な理由で殺せる残虐な生き物なのだと。

でも、一方で、自己を犠牲にし他者を守ろうとする人間もいるんだと。


ハッピーエンドじゃないと辛いけど、あまりにも上手くいって出来過ぎな感じもしたかな。
[PR]

by liddell423 | 2012-02-29 21:17 | books

羊くんと踊れば/坂井希久子

f0089775_2152834.jpg「コイカツ」の作者さんです。
面白かったし、どんどん読めたけど、それだけかな。

言ってしまえば恋愛小説。
でも、亡くなったおじいちゃんのお腹に入れ墨があってその謎を解いていったり、戦争の理不尽さが描かれていたり、新しい感じなんですけど。
戦争のことを訴える描写もしっかりしてるし、エロチックだし、なんか惜しいなぁ。
タイトルなんて、読み終わってもよくわからないし。

でも、「コイカツ」も読んでみよう。
[PR]

by liddell423 | 2012-02-19 21:57 | books

レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想

f0089775_2151641.jpg

福岡市美術館で開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展に行ってきました。
日曜日だと新幹線に3000円で乗れるというし、駅ビルをひとりで満喫したかったし。
美術館や映画って、ついいっしょの人に気を使ったり、逆に自分の世界に入っちゃって迷惑かけたりするから、今回はひとりで。
方向音痴なので、ものすごく不安でしたけど。

小倉駅で新幹線のチケットを買い、12番ホームへ。
行きは博多までだから乗り過ごすことも不安になることもないし。
雪が積もってたのにはびっくりしたけど。
博多についてからも表示に従って東急ハンズへ。
少し見てから先にご飯を食べました。
37PASTA。
ちょっと贅沢してサーモンといくらのクリームパスタ。
ほうれん草を練り込んだフィットチーネで、サーモンもいくらもいっぱい入ってて美味しかったです。
その後バスターミナルに行って、今回は不安にならずに美術館行きのバスに。
途中、アジア美術館を見つける余裕も。
アジ美にもバスで行けるぞー。(まだ、地下鉄で行ったことしかない)
バスを降りたらまた不安になったけど、観に行く人が多かったので付いて行けば良かったから、安心安心♪

肝心の展覧会ですが。
ダ・ヴィンチの作品は少なくて、「ダ・ヴィンチであろう作品」は確かにデッサンもしっかりしてて美しくて見応え十分だったけど、その一点くらいで、残念だったなぁ。
おまけに眼鏡を忘れてしまって、離れたら見えないし。
結果的には、人が多くて離れて見ることは出来なかったんだけど。
ダ・ヴィンチって、本当にデッサンが正確でバランスが良いんだなぁと、他の人のとの比較で再認識できたのは良かったかも。
絵が描いた人に似るのなら、彼もなかなかの美形だったかもしれない。



そのあと。
違う出口から出たため、大濠公園をぐるっと散歩することになったり、反対側のバス停から乗りそうになったり、一番行きたかった「ローリーズファーム」は改装中だったり、電車に駆け込んだりしましたが、なかなか楽しい冒険でした。
駆け込み乗車のおかげで一番前に乗れたし。(線路見ながら行ける!)

でも、買い物と美術館は一日じゃ無理だと思いました。
もっといろいろ見たかった。

今度はnatsuと買い物に行こう♪
[PR]

by liddell423 | 2012-02-19 21:45 | art

人質の朗読会/小川洋子

f0089775_23151189.jpg「そのニュースは地球の裏側にある、一度聞いただけではとても発音できそうにない込み入った名前の村からもたらされた。」
ツアーの参加者と添乗員が反政府ゲリラに拉致された。
結局、人質は殺されてしまうのだけど、彼らの死後、盗聴テープが公開され、彼らの「朗読会」の様子がわかる。
全部で九章からなるこの小説は、人質と盗聴を担当していた兵士が語る物語。

とても身近で慎ましくて、どこかファンタジーで優しい。

日頃読んでるものが読んでるものなので、小川さんの文章って美しい。
[PR]

by liddell423 | 2012-02-08 23:33 | books

ジーパンをはく中年は幸せになれない/津田秀樹

ジーパンをはく人が幸せになれない・・・というわけではなく、そんな風に中年にさらには老年になるのを拒否ってると、精神的に軋轢を起こしますよっていう。

もちろん、この文章はたくさんある章のひとつにしかすぎないし、心理学的に分析した人の行動は面白いのかもしれないけど、なんか説教臭くてヤダ。
[PR]

by liddell423 | 2012-02-06 21:14 | books

春を嫌いになった理由(わけ)/誉田哲也

f0089775_2115155.jpg
ドラマ「ストロベリーナイト」の原作者の本。


ホラーだった…。


暗がりで、伸びっぱなしの髪の痩せた男が何かをかじっている。
それは少女の骨で、彼女は半分かじられた顔で声を発する。
「助けて…。」

そのあとは、普通に、通訳を目指す女性とテレビ局に勤める叔母の話だったし。
霊媒師とか、中国からの違法移民とか出てきて
「あれ?」
だったけど。
最後、きれいに纏まってすっきり。


でも、結局ホラーなのね。
[PR]

by liddell423 | 2012-02-03 13:00 | books