もう ぜったい うさちゃんってよばないで

f0089775_197530.jpg<作者>G.ソロタレフ<訳>すえまつ ひみこ

こうさぎのジャン・ニンジンスキーは「うさちゃん」って呼ばれるのがとってもイヤ。
呼ばれないためにはどうすればいいか。
悪いうさぎになるために銀行強盗しちゃう。

久しぶりにかんこさんのお部屋に遊びに行ったら、「がっかりだよぉ」と嘆いていたので、どんな本かと借りてみました。
最初にお薦めなのを見ちゃったから、面白いと思ったのかも?
子どもたちに久しぶりに読み聞かせの押し売り。
読み終わって「突っ込みどころ満載!何これ?!」と言ってましたが、読んでる間はジッと聴いてました。
心の中にこういう気持ちを持ってる子には、救いになる本なんだろうなぁ。
でも、「真似する子が出たらどうするんだ!」とお叱りにあうのかも?
以下はかんこさんの評です。

こういう絵本を見ると、本当に心から笑いがこみあげてきます。おんなじことを、活字だけの本でもできるだろうけど、このスピード、この迫力、この圧縮度は、やっぱり絵本でしかできないものでしよう!
 ちっちゃくって可愛いから、大人たちからは〃うさちゃん〃って呼ばれていて、それがまたと−っても、気に入らないちびうさぎのジャンが主人公。大人になれば……っていわれたけどとても待てやしないよ、と思ったちびさんは考えたね。もう絶対うさちゃんって呼ばれないようにするには……世界一のワルのうさぎになればいいんだ!ってね。
 とはいっても、ワルになるのもなかなか難しいでしょ。で困ったジャンはついに銀行強盗をするの。
 でも銀行強盗というのは社会的な犯罪だからジャンは捕まってしまいます。これはジャンのやリたかったことに比べると、重すぎる罰だよね。で、これがうさぎが主人公の絵本のいいところ! なかで、ジムっていう名の友だちができて……二人はなんと、大脱走をするんです。なんせ穴をほるのはうさぎの得意技だから−。
 で、おじいちゃんのとこにかくまってもらった二ひきは〃二ひきのこうさぎだいだっそう〃という新聞記事を見て、くすくす笑うの。
 人間の子どももおんなじです。どうぞ嘘をついた、盗みをした、という表面だけを問題にしないで、その子の本当にいいたいこと、その子の必死のSOSをききとってください。(赤木かん子)
『絵本・子どもの本 総解説』(第四版 自由国民社 2000)


[PR]

by liddell423 | 2007-03-21 19:07 | books