f植物園の巣穴/梨木香歩

f0089775_0273679.jpg前に買っていたけどなかなか読めずにいた。
わかりにくくて、一気に読みたかったし。

主人公はf街の植物園に転勤になる。
夜中に歯が痛み、明日は歯医者に行こうと思う。
その歯医者の奥さんが犬だったり、下宿先の大家の頭が雌鳥になったり、植物園に神主がお祓いに来たり・・・。
不思議なことがどんどん起こって、まるで夢の中の様で、くらくらする。
読んでいる間、夢を見ているような状態。

話はどんどん混沌としてきて、夢の中でさらに夢見ているような感覚に。
巣穴の奥、まるで異界を旅するように、「千代」という存在を探し求める。
「千代」はねえやの名前なのか、死んだ妻の名前なのか。
そして、忘れようとしていた悲しみをはっきりと思い出していく。


読み終わって、
「やっぱり夢だったか、良かった」
って思う。


植物園の話だから植物が出てくるのは当たり前なんだけど、「シュウカイドウ」とか「竜の髭」とか、他の物語で知った植物の名前が出てくると嬉しくなる。
たくさん出てくる名前のすべてを思い出すことが出来なくてじれったいけど。
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by liddell423 | 2012-08-19 00:42 | books