いまファンタジーにできること/アーシュラ・K・ル=グウィン

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谷垣暁美/訳 河出書房新社


新しい評論というよりは、講演や寄稿した文をまとめたもの。
この本の前に、梨木香歩のエッセイを読んでいて
「この人たちと波長が合うワタシって、やっぱ性格キツイのかも…。」
と思った。


ファンタジーを子どもだましの取るに足らない物語だとか、物語からメッセージを読み取る必要性だとか、「評論家」たちに噛み付いてる。
それが気持ちいいんだけど。

初めの方の、眠り姫を起こさない選択の美学は面白かった。
眠り姫だけがずっと夢を観ている。
お城の他の人々の何人かは災難から免れる。
そういうことを考える自由。


お勧めとくだらない「動物物語」も参考になるし、グウィンさんの倫理観とかジェンダー観とか宗教観とか垣間見えて楽しい。
やっぱり、「ジャングルブック」や「ドリトル先生」や「シートン」はすばらしいし、「ポッター」や「ウォーターシップダウン」はくだらないのだ。
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by liddell423 | 2011-11-13 21:16 | books