光媒の花/道尾秀介

f0089775_0255166.jpg第23回山本周五郎賞受賞作。
直木賞は逃したんでしたっけ。
リクエストしてからが長かったので、読みたかった理由を忘れました。

「隠れ鬼」「虫送り」「冬の蝶」「春の蝶」「風媒花」「遠い光」の6章で出来ています。
ミステリーでもホラーでもない、初めて読む雰囲気の道尾本でした。
前半は救いがない感じの重い話でめげましたが、後半から少しずつ明るくなり、最後には救われたような感じで終わりました。
前半だけで終わってたら、「向日葵の咲かない夏」みたいに嫌いな方に入ってたかも。

それぞれが違う単編のようで、各章がリンクしていて、伊坂さんの「終末のフール」みたいな感じかな。
最初の主人公が最後の章で少し救われるとことか、巧いなぁと思います。

ワタシは「風媒花」が好きでした。
お姉さんの病状も、弟のための嘘だとしたらすごいなぁと。
そのお姉さんが悩む「遠い光」も好き。
学校の先生のお話は「告白」よりこっちの方が良いです。

「光媒の花」ってどういう意味なんだろうと辞書を引きましたが、載ってませんでした。
どうやら「風媒花」から連想した道尾さんの造語のようです。

「光媒の花」についての道尾秀介氏のインタビューを見つけました。
こちらからどうぞ→道尾秀介インタビュー
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by liddell423 | 2010-11-15 00:21 | books