オー!ファーザー (a family)/伊坂幸太郎

f0089775_0104599.jpgやっと届いたリクエスト本。
本の表紙には「リクエスト者が、多数おられますので、読書後は、早めにお返しください。」のお言葉。
延滞常習者のワタシにプレッシャーをかけてるんですね・・・。


普通の高校生、由起夫には4人の父親がいる。
賭け事の好きな鷹、元ホスト女性にもてる葵、マッチョな中学教師の勲、冷静な大学助教授の悟。
四股をかけられていた四人は、彼女の妊娠がわかったとき、父親が誰かはっきりすることよりも、四人一緒でも、母と暮らすことを選んだのだ。

確かに変わった状況だけど、どんなお話になるの?と思っていたら、知事選や不登校のクラスメイトや賭場の支配者に巻き込まれて、由起夫は大変な目に遭う。
そして、ピンチのときに四人の父親がヒーローのように(実際にはジェイソンのようにだけど)、彼を助けに現れるのだ。


伊坂さんの小説の面白さは、いろんな伏線が最期に「しゅっ」って一つになるところだと思ってたので、めでたしめでたしのこの終わりも、何だか物足りなかった。
物語の緩急は十分楽しいし、キャラクターも魅了的なんだけど。
新聞の「マリアビートル」刊行のインタビューで
「全員に面白いと思われる作品より、自分が好きな話を書く」ことに軸足を移した、と言っていたので、この辺の作品は過渡期なのかな。

「マリアビートル」リクエストしてこなくっちゃ。
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by liddell423 | 2010-11-08 00:45 | books