食堂かたつむり/小川糸

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図書館にリクエストを出したら、ずいぶん待たされた。
待ってる間に、文庫になり、映画になり…。
人気なんだなぁ。

インド人の恋人と暮らす倫子。
ある日、バイトから戻ると、家の中の一切の物が消えていた。
残されたのは、祖母から譲り受けたぬか床だけ。
無一文になった倫子は、中学を卒業と同時に出てきた実家に戻る。
母のへそくりを奪って逃げようと思っていたが、見つかり、母の豚の世話をする条件で家に置いてもらう。
声を失った倫子だったが、昔からの友人゛熊さん゛の助けを借りて、物置を改装し、一日一組だけのお客をもてなす「食堂かたつむり」をopenする。
偶然が重なり「願いがかなう食堂」との評判が立ち、いろいろな客が訪れる。
ある日、倫子の風呂にいきなり入ってきた母は、昔好きだった人に再会したこと、自分が末期の癌であることを告げる。
母と初恋の人との結婚式で、母はエルメスを食べることを決める。
倫子はエルメスのため、全ての部位を残さず食べるようメニューを考える。
母の死後、何も手につかなかった倫子は、ふくろうの謎と共に母の手紙を見つけ、大嫌いだった母も大好きだった祖母も、違う面を持っていたことを知る。
「生きることは命を食べること」
窓にぶつかって死んでしまった鳩を料理して食べた倫子は、久しぶりに言葉を声にする。
「美味しい…。」

ファンタジーのようなお話。
凝った料理はとても真似できないけど…。

文庫には番外編で、新婚旅行で倫子の料理をリクエストしたカップルのお話が載っている。
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by liddell423 | 2010-09-13 00:02 | books