クローンは故郷をめざす

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監督・脚本 : 中嶋莞爾
エグゼクティブプロデューサー : ヴィム・ヴェンダース
出演 : 及川光博 、 石田えり 、 永作博美 、 嶋田久作 、 品川徹

新聞での書評を読んで、気になっていた映画。
実は、俳優としてのミッチーはわりと好き。

内容はSFなんだけど、詩的で美しく、幻想的な映像。
「ガタカ」に似てるかな。
わかりにくいところも。

クローンを合法化しようとする組織は、事故死した宇宙飛行士を蘇らせる。
しかし、双子の弟が自分のせいで死んでしまった記憶を、強く残したクローンは、病院を抜け出し故郷を目指す。

クローンの魂や、オリジナルとの共鳴など、技術的なことではなく精神を重視しているところが好きだった。
魂がどこから来るのかとか、体を離れるとどうなるかとか、考えてしまうから。

宇宙飛行士の耕平が、廃屋の中から、弟が大事にしていた飛行機を見つけるところや、親切にしてくれた人が与えてくれたおにぎりに昔は嫌いだった人参の漬物がついていたこと、(弟の死をきっかけに食べるようになる)それをいとおしそうに食べる姿、死んでしまったクローンが母と弟に受け入れられて、うちに入っていくところとか好きだった。

きれいでやさしくて、科学の進歩と魂の救済について考えさせられる映画だった。

ミッチーは普通の人を演じるのは違和感があるけど、こういう役にはあっていると思う。
独特の存在感がある人だ。

製作総指揮のヴィム・ベンダースは1945生まれのドイツ人。
日本好きで、小津安二郎を敬愛しているみたい。
主な監督作品はこちら。

・ことの次第 Der Stand der Dinge (1981年) *ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
・パリ、テキサス Paris, Texas (1984年) *カンヌ国際映画祭パルム・ドール
・東京画 Tokyo-Ga (1985年)
・ベルリン・天使の詩 Der Himmel über Berlin (1987年) *カンヌ国際映画祭監督賞
・時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース! In weiter Ferne, so nah! (1993年) *カンヌ国際映画・祭審査員特別グランプリ
・ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ Buena Vista Social Club (1999年)
・ミリオンダラー・ホテル The Million Dollar Hotel (2000年)
ランド・オブ・プレンティ Land of Plenty (2004年)
・アメリカ、家族のいる風景 Don't Come Knocking (2005年)
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by liddell423 | 2010-05-01 08:42 | movies