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清塚信也ピアノリサイタル

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最初の一音の静かな響きから違った。
会場もピアノもあるかもしれないけど、
「プロなんだ」
って思った。
ベートーベンなんて暗くて好きじゃないと思ってたけど、暗さの極みの『月光』と『悲愴』が新しい音楽のように聴こえた。
『熱情』は『神童』でワオがウタに駄目だしくらう曲だし、楽しみにしてたラウ゛ェルとドビュッシーがなくても、知ってる曲ばかりでうれしかった。

清塚くんはトークも上手で、曲の合間に作曲者のことを簡単に紹介してくれる。
そういうことわかって聴くと感じ方も違うし、なんだかわかった気にもなるし。
彼は本当に音楽が好きなんだなぁと思う。

三回のアンコールもサービスし過ぎ。
最後のメドレーはクラシックありジャズあり、ディズニーやピアソラまで入ってて、最後まで熱くて素敵だった。
終わってもしばらくドキドキしてた。

CDにサインしてもらって、握手してもらって、意外に小さいきれいな手をそっと握った。
「ありがとうございます」と言ってにっこり笑った顔は、写真よりカッコ良かったよ。

行って良かった。
次はないかもしれないし、こんな値段で聴けないかもしれないし。
(指定席が後ろだったので、Mさんの自由席と変えてもらって前から2列目で聴いた)

幸せな夜。

by liddell423 | 2009-07-18 21:55